いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で [s221225]
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
[s221225]
販売価格: 1,760円(税込)
商品詳細
吉元由美(著)2022/12/25(発売)
詩の中には宇宙がある……。
生まれてきたこと、愛し合えること、分かち合えること。
わたしたちは、奇跡を生きているということを、もっと信じていい。
Jupiterをはじめ、数多くの名曲を生み出してきた
作詞家吉元由美が紡ぐ珠玉の言葉たち
▼プロローグ
私たちの心の中には、言葉にならない言葉がたくさんある。
感情も、感覚も、常に動いている。
感情なのか思考の欠片なのかわからないが、言葉にならない何かが心の中にある。時に内的会話となり、時に浮かび上がり、漂い、泡のように消えていく。ひっそりと心の底で息をひそめているような何かも。
そんな言葉たちに名前を与えていく。それが「書く」という作業だと思う。心の中の言葉にならない言葉に名前を与えていくことには、自己分析も解釈もない。ただ湧き上がる言葉を綴ること。泉の水を両の手でそっと掬い上げるように、自分の思いを眺めてみる。
ああ、私こんなこと思っているんだ……、それでいいのだと思う。実はそれだけで自分を大切にしていることになるのだ。自分の思いを、なかったもののように無視してはならない。おそらく、そのときに言葉は生まれている。フレーズとなって産声を上げているはずだ。
人生は、よく川の流れにたとえられる。急流があり、ときどきに大きな岩があり、ゆるやかな流れがあり。大雨が降れば、清い流れも濁流となる。そしていつか海へ。その川の流れは、時の流れでもある。そのときどきの私たちだ。そのときどきに、その流れを生きる私たちだ。
私たちは、私たち自身のことをわかっているだろうか。ゆるやかな清い流れであることばかりを求めて、濁流を味わうことを怖れてはいないだろうか。ふっと意識してみると、自分から目を背けている自分がいる。それでは心の中の言葉にならない言葉は流れてはいかない。その上に行き場のない言葉が降り積もっていく。私たちはそんなふうに、自分の思いを粗末にしていないだろうか。
だから、詩なのだ。
エッセイでも小説でもなく、詩なのだ。
ふっと心の場面を切り取ったような、ふっと心の場面を深めていったような、そんな思いに名前を与えるように詩を書いてみる。それは、自分自身と一緒にいることにつながる。ときに自分を励まし、ときに自分に寄り添ってくれる。醜い自分が現れるかもしれないが、それも受け入れる。詩を書くようになると、自分を否定しなくなる。それは、心が自由になっていくことにつながるのだと思う。
自分の言葉とともに生きる。詩を書くことは、人生という長い旅の途上で綴る日記であり、そのときの自分自身。詩を書くとは、何よりも大切な自分の声に耳を傾けることなのだと、私は思っている
▼もくじ
プロローグ
遠い詩人
在処
遠い詩人
日常にすべてが
雨よりせつない
最後の詩人
ある古い旅の、日記
ふとした静寂に
漂流物の尋ね人
消えないかぎり
金銀砂子の降る夜に
一滴の中の異国
無1
無2
無3
無4
遠い黄昏
こんなささやかなことが
あの船はもう
冬を纏う
Stay home, Stay lyricist
◆まなひくらぶ 12月・1月お届け書籍◆
https://community.camp-fire.jp/projects/view/550491
詩の中には宇宙がある……。
生まれてきたこと、愛し合えること、分かち合えること。
わたしたちは、奇跡を生きているということを、もっと信じていい。
Jupiterをはじめ、数多くの名曲を生み出してきた
作詞家吉元由美が紡ぐ珠玉の言葉たち
▼プロローグ
私たちの心の中には、言葉にならない言葉がたくさんある。
感情も、感覚も、常に動いている。
感情なのか思考の欠片なのかわからないが、言葉にならない何かが心の中にある。時に内的会話となり、時に浮かび上がり、漂い、泡のように消えていく。ひっそりと心の底で息をひそめているような何かも。
そんな言葉たちに名前を与えていく。それが「書く」という作業だと思う。心の中の言葉にならない言葉に名前を与えていくことには、自己分析も解釈もない。ただ湧き上がる言葉を綴ること。泉の水を両の手でそっと掬い上げるように、自分の思いを眺めてみる。
ああ、私こんなこと思っているんだ……、それでいいのだと思う。実はそれだけで自分を大切にしていることになるのだ。自分の思いを、なかったもののように無視してはならない。おそらく、そのときに言葉は生まれている。フレーズとなって産声を上げているはずだ。
人生は、よく川の流れにたとえられる。急流があり、ときどきに大きな岩があり、ゆるやかな流れがあり。大雨が降れば、清い流れも濁流となる。そしていつか海へ。その川の流れは、時の流れでもある。そのときどきの私たちだ。そのときどきに、その流れを生きる私たちだ。
私たちは、私たち自身のことをわかっているだろうか。ゆるやかな清い流れであることばかりを求めて、濁流を味わうことを怖れてはいないだろうか。ふっと意識してみると、自分から目を背けている自分がいる。それでは心の中の言葉にならない言葉は流れてはいかない。その上に行き場のない言葉が降り積もっていく。私たちはそんなふうに、自分の思いを粗末にしていないだろうか。
だから、詩なのだ。
エッセイでも小説でもなく、詩なのだ。
ふっと心の場面を切り取ったような、ふっと心の場面を深めていったような、そんな思いに名前を与えるように詩を書いてみる。それは、自分自身と一緒にいることにつながる。ときに自分を励まし、ときに自分に寄り添ってくれる。醜い自分が現れるかもしれないが、それも受け入れる。詩を書くようになると、自分を否定しなくなる。それは、心が自由になっていくことにつながるのだと思う。
自分の言葉とともに生きる。詩を書くことは、人生という長い旅の途上で綴る日記であり、そのときの自分自身。詩を書くとは、何よりも大切な自分の声に耳を傾けることなのだと、私は思っている
▼もくじ
プロローグ
遠い詩人
在処
遠い詩人
日常にすべてが
雨よりせつない
最後の詩人
ある古い旅の、日記
ふとした静寂に
漂流物の尋ね人
消えないかぎり
金銀砂子の降る夜に
一滴の中の異国
無1
無2
無3
無4
遠い黄昏
こんなささやかなことが
あの船はもう
冬を纏う
Stay home, Stay lyricist
◆まなひくらぶ 12月・1月お届け書籍◆
https://community.camp-fire.jp/projects/view/550491
商品詳細
著者 | 吉元 由美(よしもと ゆみ) |
---|---|
発売日 | 2022/12/25 |
サイズ | 単行本(ソフトカバー)四六判 |
ページ数 | 208頁 |
ISBNコード | 978-4-434315-91-6 |
レビュー
0件のレビュー